メモ帳

オタの心のメモ帳。好きにうもれて生きてたい。

ファラオの墓(砂漠の月編)感想

6月3日の夜公演のファラオの墓(砂漠の月編)を見に行ってきちゃいマリタ。
少し時間が経ってしまったので新鮮な感想ではないけれど思い出しつつ。
原作は読んでいないし、ストーリーはファラオの墓ナビで見ただけの状況で見に行った。

ネタバレ注意!!


六列目ほぼ中央付近でみたので表情が肉眼でよく見える席だった。

サリオキスさくら
まずびっくりしたのがさくらの声!!
だれ?!!!って思うぐらい男役の声だった。
実は配役を初めに見たときに「どぅースネフェル、だーちゃんのサリオキス」見たかったなぁと思っていた。申し訳ございませんでしたと土下座するほど素敵だった。
歌はもちろん安定。若いけれど誇りと責任感のある洗練された王子サリオキスだったと思う。
正面を向いて歌うソロのところでものすごく高橋愛ちゃんを思い出した。
入り込み具合とかが似てるのかなぁ?
なんとなくだけど、舞台でもモーニング娘。のステージの延長線上にいるのかなって思った。


そしてくどぅーのスネフェル。
これはね!もうね!まずね!ビジュアルが好き!!!
洗練された佇まいのサリオキスに対して、荒く権力を手にしている傲慢さがわかりやすいスネフェル。
でもどんどんストーリーが進むにしたがって、その裏に隠れてる弱い部分、人間的な部分が見えて愛おしかった。そもそももともと本当にひどい王様だったらナイルキアの自害をとめたりしないし、その後水を汲んできたりしない。
ナイルに出会って恋に落ちてぼーっとしてるのも人間くさいし、わざわざナイルを城に呼んで正体をばらしてそのまま結婚すると宣言するとか初恋なのかな?この感じ?練習してきてないだろ?
王様と結婚とかよろこぶだろ?!って考えてるの丸見えすぎてかわいい。
子ども過ぎる。へたくそすぎる。かわいい。
そもそも王様だから好きになったわけじゃないということ、今までの自分の王様としての評判とか気にしてなさ過ぎる。

どぅースネフェルのビジュアルがかっこ可愛いのと相まって不器用可愛い。
ところどころファルスが見えるけど、どぅースネフェルは少年ではなくもう少し年齢が上がって青年になりかかった若い王様だと感じた。それは叫んだりするところで顕著だったと思う。声の出し方をよりコントロールしている感じがした。
まだ精神的に子どものまま担ぎ上げられ、心が育つ前に王様になるしか道がなくて乱暴で冷徹な王様になってしまったようなどぅースネフェル。その子どもっぽさゆえにケス大臣にはめられる。
そして初めて心から愛した人を自分の手で殺めることになる。
立場の問題もあるからどうにもならなかったのかもしれないけど、もう少しスネフェルが大人だったら、もう少しメネプ神官の声に耳を傾けていたら、もう少し早くナイルに出会えていたならば二人で幸せになれる道もあったのかもしれないと思った。
そういう不安定で魅力的な王様を演じていたと思う。
ラストのスネフェルの表情悲しかったなぁ。
途中台詞を言い直したところは残念だったけれど、それでもちゃんと立て直したのはさすがだと思った。
インフルエンザがなくて、もう少し時間があればもっと落差のある王様が見れたのかもしれないと思ったのでちょっと残念。楽で見たらまた違う王様を見せてくれそうだし、大好きなお芝居にもっと時間がかけられたらいいのになと思ったら、卒業は今なんだなぁとまた寂しくなった。


ナイルキア野中おちぇる。
この子はすごいなぁ!!!健気で可憐で凛とした素敵なお姫様だった。
ハープの演奏もただ演奏できていますではなく、ナイルキア(ナイル)として演奏していると感じた。
よくぞ短期間でしかもツアー中にこんなに!と感動した。
舞台の上でナイルキアとして生きていると感じた。
スネフェルに最後に向けた表情がとても愛に満ちていてよかった。
歌声もとてもよかった。
エツ子先生が癖を抜くというお話をツイッターでされていたけど、癖を抜いたことでナイルキアの言葉になってナイルキアの思いが伝わる歌になったのかなぁと思った。
サントラで聴いたナイルキアの歌声がさくらに似ていてびっくりした。
ちぇるから癖を抜くとさくらになるのか?
でもたぶんさくらならもっと女の子っぽい内に閉じ込める歌い方するかなぁとか思った。
お姫様として生まれ、親の仇である敵国の王様を愛してしまったけれど、その命をもって平和を訴え、その最後を愛する人に託すとか、姫であることと、一人の女の人としてのわがままとを両立させるような芯の強い姫様らしい歌声で好きだなぁと思った。


アンケスエンふくちゃん。
安定のお嬢様でお姫様。キスをお花で拒むとか優雅で素敵だったし、その後のスネフェルに向けた言葉もちょっとトゲがあってナイルキアとは違うお姫様っぽさがとても好き。愛する人がいるとはいえ、敵の本拠地に侍女のネルラと二人で乗り込むとか度胸もあってただの温室育ちのお姫様じゃないところがまた好き。
ラストで愛するサリオキスの剣によって死んでしまうけれど、私はあの場面でスネフェルをかばった部分もあるんじゃないかと思った。
なんだかんだでスネフェルとは小さいころから一緒に過ごしてきた言わば幼馴染だし。
結婚とかキスをしたりとかそういう愛は二人の間にはなかったけれど、スネフェルには違う愛情があったのではないかなと思った。
だからスネフェルをかばいつつ、ナイルキアのように愛する人の手で最後を迎えることを願いその剣の前に立ったじゃないかなぁと。
運命に翻弄されながらもその中で自分の望みをかなえようと動く強さがとても素敵だった。
男に翻弄されているようで本当に強いのは二人のお姫様だったんじゃないかなと思った。


ユタ役のまーちゃん。
ストーリーテラーの役割とサリオキス側の主要人物。ちょっと台詞が聞き取りにくかったかな。
でもあの長い台詞を表情を崩すことなくきっちりやり遂げたのはよかった。
でも一番よかったのは歌だった。すごくすごくすごくすごくすごくよかった!!!
力強くかっこよく響くまーちゃんの歌声がとてもとてもとてもとてもよかった!!!!
おそらく腰の状況によっては今回の舞台は出演できないかもしれないからこの配役だったのかもしれない。もしも腰が万全だったら・・・とも考えるけど、まーちゃんのあの歌声を聞けたから満足。
衣装もセクシーでとても似合っていた。
ところで太陽の神殿編のサリオキスとユタの場面見たまーどぅーオタ生きてる?
私見てないけど、たぶんみたら大変だったと思う。


ネルラ飯さん。
やっぱり飯さんは演技うまいわ!
生き生きとアンケスエンを慕う侍女をコミカルに演じてた。
ふと息抜きさせてくれるそんな存在だった。
マリタにやられてしまったの悲しかったなぁ。
歌もとてもよかった。声がいいよね!そして衣装もとても似合ってて可愛かった!
もっとたくさんお芝居してる飯さんが見たくなった。


アリ役まりあ。
パビ役よこよこ。
この二人!!かわいい!!!本当にかわいい!!!
二人のキャラクターともあっていて本当に笑顔になる。
まりあの歌声もとても強く安定していたと思う。今ミスムンしたら以前よりずっとはまりそう。
男装すごく似合ってた!
パビは本当に可愛くて可愛くて本当に初舞台なの?本当に?と何度も確認したくなるぐらい生き生きとしていた。コメディアン的な役割だったけどそれが本当にはまっていた。
かわいい。なでなでしたい。子犬みたいだった。
来年の舞台が楽しみ!


ルー役ねちん。
ごめんなさい。あかねちん。正直に言います。かなり前の席だったので足の長さにまずびっくりしてひらひらする短いスカートが気になってしょうがなかったです。
とてもしゅっとしてた!スネフェル付きの侍従だったのだけどちょっと意地悪で調子のりな感じだけど飲みすぎですとスネフェルをたしなめたりするルー。まぁ怖いからすぐ引くのだけど。
あのスネフェルにずっとついていたルーはなんだかんだでスネフェルのことが好きだったのじゃないかと思った。恋愛とかではなく。ジャイアンとスネオみたいな?
ちょっとした表情とかがとてもよくてやっぱりねちんも演技うまいなぁと思った。


ジク役はーちん。
全体をみるとまだまだなのかもしれない。でもソロでの歌!泣きそうだった。
はーちんが!!!ソロで!!!歌ってる!!!!
はーちんがんばった!!!めちゃがんばった!!!!はーちん!!!
ソロパートありがとう!!!
おどおどしているジク、脅されてうその証言をしてしまうジク、ちゃんと表現できていたと思う。


イザイかえでぃー。
一番びっくりした!!!この子新人じゃない!!!!そりゃそうだ!!!!しってた!!!
声量、立ち居振る舞い、目の強さ、奴隷頭といういかつい役を見事に表現していた。
歌声も本当に咆哮みたいですごかったなぁ。うぉおおおおおおおって拳あげてついていきたい。
確かに下積みがあったのだけど、娘。になっての初めての舞台でこれだけ堂々とかっこよく舞台で輝くとか本当にすごい!!!殺陣もかっこよかった!!!やっぱり手足ながい!!それがとても映える!
来年を楽しみにさせてくれる存在。


マリタえりぽん
好き!!!!あやしい女スパイ役最高!!なんというか、今までの舞台だとえりぽんえりぽんだなぁと思ったりしてたのだけど、怪しい、怖い、強い、なんかえっちいっていう女スパイのキーワードをきっちり拾ってきたえりぽんにどきどきした。ニアデスハピネスみたいに笑いながら2本のナイフで切りつけていくマリタがぞわぞわ怖かったし、舞台の上のほうに腰掛けている時にふわっと上がったスカートから見える太ももがえっちすぎてひぇえええええええってなったし、そのスカートで側転するのか!!って身体能力の高さを見せ付けられたし、殺陣かっこよかった。

でも!なんと言っても今回のマリタは歌!!!!!
歌唱指導のエツ子先生がブログ

『ステーシーズの時から知ってるから感慨深いのだけど、生田衣梨奈ちゃんの歌が今回どんどん良くなって来てます!
まじで、
フリじゃないです!


「いやいやそんな笑
そんなまさか……
ホ ン マ や 。」

ってなりますよ!お楽しみに!』

って書いてくださってたんだけど、ホ ン マ や!!!!
ここ1年でめちゃ歌のうまくなっていたえりぽんさんですが、エツ子先生のブログで高まっていた期待のハードルを軽々と越えてきていてマリタ好き!!!!切られたい!!!!って思った。
舞台終了後の挨拶のときにずっとマリタのままの目のえりぽんが美人で怖くて好き!!!って思っていたら、はける時ににこって可愛い笑顔を見せて手を振って去っていくの完全に計算だろうけど、あっさり「えりぽん可愛い~~~好き!!!!」ってなったのでオタクちょろい。
がきさんにたくさんメールとか電話とかして相談したんだろうなぁとか思うとまたさらにえりぽん可愛いってなる。
それにしても、速度は高速ではなかったのかもしれないけれど、きっちりきっちりできることを増やしてスキルをあげていき、もともとの美しさをどんどん研ぎ澄まして行く生田衣梨奈さんには尊敬の念しかない。今のえりぽんが最高と毎度思わせてくれるえりぽんが好き。
今後のツアーもめちゃ楽しみにしてる。



最後にサライだーちゃん。
完全に目を持っていく人。歩き方、身のこなし、完全に男の子。
ダンスキレッキレ。それすらもいつものだーちゃんのダンスではなく、男性的なダンス。
表情豊かで一度その存在に気づくとずっとみてしまう。それぐらい吸引力がすごい。
舞台の上にいるのはだーちゃんではなくてサライという奴隷頭イザイの片腕の男性。
脇役でもこんなにこんなに目を引くものなのかと思った。
スネフェル石田のよい評判を聞いていたのだけど、脇でこれだけ輝くのなら、メインのスネフェルだと
いったいどれぐらいのものなのか・・・私はもう舞台には入れないので太陽の神殿編のスネフェル石田を見ることはできない。ものすごく悔しい。おとなしくDVDになるのをまとうと思う。
もっと演技のお仕事してほしい。


研修生はくるみんと桃々姫のシンメが自分の中で熱かった!かーわいー!!!
メネプ神官のしゅうさんとケス大臣の扇さんは声量すごくてさすがだなぁと思った。
やっぱりかっこいい!!!
いてくださるとぐっと舞台がしまる。

今回の舞台は事前に内容を把握していなくてもストーリーを追えたし、なんといっても歌が安定していたと思う。あとは舞台の上で演じるのではなくてみんなその役として生きている感じがとてもよかったなぁと思った。だからメインで動いている人だけでなくほかの子を見ていてもとても楽しかった。

それにしてもラストでスネフェルがナイルキアの頭ぽんぽんしたのを目撃したときはもう言葉が出なかったよ・・・

とても素敵な舞台だった。ありがとう!モーニング娘。'17!


もうサンシャイン劇場は娘。には狭いのではないのかと思った。
ファンクラブ申し込みでも落選が出るぐらいで、そのときに申し込みしないとチケット入手が困難とかもったいない。
私はリリウムの当日券で現場デビューしてそのまま現場に行くようになったオタクなので、そういう機会がほかの人にもあったらいいなと思った。
見て、聴いて、生で体感してたくさんの人にモーニング娘。ってすごいのよって知ってほしいので事務所様、どうかご検討ください。よろしくおねがいします。

ファラオの墓の公演は来週まで。無事に楽までつっぱしれますように!